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フィクション

今朝、怖い夢を見た。

その夢の中で「私」が

絹を裂くような甲高い悲鳴をあげていた。

それはもう、ホラー映画のヒロインさながらに、「キャ———!」と。

 

目が覚めてから、「おかしいぞ」と思った。

現実の私は「キャー」なんて言わない。

だいたい低い声で「わぁ!」とか「うお!」としか言わないし、言えない。

 

あの夢に登場した一人称視点の「私」は、フィクションだ。

「怖い目に遭った女はこんな感じの悲鳴をあげるだろう」という

脳の雑な推測によって、言動が生成されていた。

 

現実はもう少し複雑で多様なんだ、脳よ。

 

ちなみに怖い夢の内容は以下の通り。

四角い赤ちゃんを、なぜか私が産んだ。スムーズに生まれたので「すんなり生まれて偉かったね〜」と話しかけてみたところ、生まれたばかりの四角い赤ちゃんが「偉いね、本当に…。すごいよね…。」などと喋り始めたため、怖くなって悲鳴をあげたのだった。